合成写真をすばやく自然に仕上げる方法

合成写真をすばやく自然に仕上げる方法

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手順
  1. ファイルを開き、被写体を選択する
  2. 選択範囲の境界線を調整する
  3. マスクを作成し、新しい背景と合成する
  4. 2つのレイヤーの色味を均一化する
  5. カラー効果で印象的な画像に仕上げる
ファイルを開き、被写体を選択する
  • Photoshopを起動し、「ファイル」→「開く」から練習用サンプルファイル「make-new-background.psd」を選択して「開く」をクリックします。
  • このPSDファイルは、人物と背景の2つのレイヤーで構成されています。
  • この2つのレイヤーを組み合わせて1つの合成画像を作成します。
  1. まず、人物を現在の背景から切り抜きます。レイヤーパネルで「Model」レイヤーを選択します。
  2. 次に、ツールパネルから「クイック選択ツール」を選択し、オプションバーの「被写体を選択」をクリックします。ブラシを使用することなく、自動的に画像内の人物が選択されます。

選択範囲の境界線を調整する
  • 切り抜いた画像の背景色が合成先の背景色と著しく異なる場合、合成後に切り抜きの境界線が目立ってしまうことがあります。その場合、境界線(エッジ)を調整しておく必要があります。
  • オプションバーの「選択とマスク」をクリックすると、専用のインターフェイスに切り替わります。
  • 画面右の属性パネルの「エッジをシフト」で、スライダーを「−100%」までドラッグし、選択範囲の境界線を内側にします。調整ができたら、「OK」をクリックします。

マスクを作成し、新しい背景と合成する
  • 元の編集画面に戻ったら、レイヤーパネル下部の「レイヤーマスク」ボタンをクリックします。
  • マスクが作成され、人物以外の背景が消えて、下のレイヤーが表示されます。
  • これで、人物と新しい背景が合成されました。
  • 2つのレイヤー画像は、それぞれ異なる環境で撮影された写真のため、どうしても色味に違和感があります。
  • つぎのステップで、色味を合わせていきましょう。

2つのレイヤーの色味を均一化する
  • レイヤーパネルで「New Background」レイヤーを選択し、Altキー(Windows)またはOptionキー(Mac)を押しながら、「Model 」レイヤーの上にドラッグします。
  • 複製された「New Backgroundのコピー」を選択した状態で、「フィルター」→「ぼかし」→「平均」を選択すると、画像全体が緑色に変わります。

  • 「New Backgroundのコピー」レイヤーと「Model」レイヤーの間を、Altキー(Windows)またはOptionキー(Mac)を押しながらクリックすると、クリッピングマスクが作成され、人物が緑色に塗りつぶされます。


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  • レイヤーパネルの描画モードをクリックし、ドロップダウンメニューから「ソフトライト」を選択します。人物の画像が緑がかり、背景の色味に近づきました。
  • すこし緑が強いので、不透明度を「45%」に減らして調整します。

カラー効果を追加して全体を仕上げる
  • 最後にもう一つ、カラー効果を適用して全体を仕上げます。
  • レイヤーパネル下部の「塗りつぶしまたは調整レイヤーを作成」ボタンをクリックし、ドロップダウンメニューから「べた塗り」を選択します。
  • カラーピッカーが表示されるので、紺色(♯080c56)を指定します。
  • レイヤーパネルで、描画モードを「ソフトライト」に設定し、さらに不透明度を50%に減らして調整します。
  • 合成色の明暗がはっきりとし、印象的な画像に仕上がりました。