文字組みの基本的なテクニック
文字組みの基本的なテクニック
行間や字間を調整することによっても可読性や視認性を高められます。
文字と文字の間隔(アキ)を調整する
- 文字と文字の間隔(アキ)が等しく見えるように調整することを「カーニング」といいます
- フォントをそのまま使用すると(ベタ組み)、文字の持つ余白サイズによって文字と文字の間隔がバラバラになってしまいます
- 文字と文字の間隔を調整して、余白が同じくらいになるよう調整すると文字が美しく見えます
カーニングとトラッキング
- カーニングは1文字づつ文字の間隔を調整する機能、それに対して指定した範囲全体の間隔を調整することを「トラッキング」といいます
ひらがな・カタカナは詰める
- 漢字に比べ、ひらがなやカタカナは文字に余白が多く含まれます
- ひらがな・カタカナ部分の間隔は漢字同士の間隔よりも詰めた方が美しくみえます
記号も詰める
- 同じように、「 、。・「( 」などの記号に余白が多く含まれます。特に「〇〇、(〇〇〇〇)」のように記号が連続する部分などは注意しましょう
行間は初期設定よりもすこし広げる
- 文章を読みやすくする上で、行間も非常に重要な要素になります
- 初期設定のままでは行間が狭すぎる場合が多いため、フォントサイズの70%前後(0.7文字分)の行間を設定しておくとよいでしょう
最適な行間は、1行に入る文字数や全体の行数、文字サイズ、フォントの種類によっても変わってきます。
下の図では2種類の文字サイズに65%(0.65文字分)の行間を設定しています。同じ設定でも文字サイズの大きい方は行間が広すぎるように見えるので、もう少し行間を狭くしたほうが読みやすくります。
ベースラインを揃える
- 欧文フォントにはベースラインという文字が並んだときにベースとなるラインが存在します
- 文字によってはこのベースラインからズレて見えるものがあるので、文字の位置を調整してベースラインが揃うようにします